トイレの神様

道中で急にお腹が痛くなり、スタッフを待たせて御手洗いへ。
慌ててトイレに飛び込みギリギリセーフ。なんとか難を逃れた。
近くに綺麗な御手洗いがあって良かったなと、胸を撫で下ろした。

ウォシュレットを済ませて、お尻を拭いて、終わろうかと思うと、
まさかのトイレットペーパーがない。
周りを見渡しても予備らしきペーパーが置かれていない。コロナウィルスの余波がこんなところにまで。

いきなり試練は訪れた。
こんな悪質な悪戯には決して屈してはならない。
代表のトイレを待っているスタッフには声が届かない距離。
ウォシュレットを流し続け、ロダンのようなポーズで、この状況から抜け出す策はないのかと考え続けた。

もちろん野郎たるものポケットティッシュは持ち歩いていない。
鞄の中で紙に変わるものはないのかと念佛を唱え続けた。

領収書。いや、切れてまうわと心の中でひとりツッコミ。
次の瞬間、ひらめきの神が舞い降りてきた。
使い捨てのマスクがティッシュ代わりになるやないかいと。
いやあ、我ながら天才だと心の中で自画自賛。

ロダンポーズのまま鞄の中に入っているマスクを取り出そうとすると、マスクと一緒にポケットティッシュが出てきた。
なんやねん!と心の中で自分にツッコミを入れたが、よく見るとポケットティッシュの中身はラスト一枚。
なんて頼り無い量。

マスクで拭くか、ポケットティッシュ一枚で拭くか。
悩んだ挙句、トイレにも流すことが可能なポケットティッシュ一枚を選んだ。
もう一度、念入りにウォシュレットで洗い流し、恐々とチャレンジ。

勇敢に攻めたが、薄い薄いポケットティッシュはすぐに水に溶けてしまい指が貫通。
オーマイゴッシュ。
右手を犠牲にし続け、なんとか拭き拭きタイムを終了。

このような御時世ですが、助け合いの精神を忘れず、支え合いながら乗り切っていきましょう。