生還

絶望の淵に立たされた。

東京でお仕事。食事会もありしこたま飲んだ。
帰りは飛行機。副代表と一緒。
二日酔いも酷くフラフラ。
空港で遅めの朝食を取り、上空でのんびりとBlogでも書こうと計画。

飛行機に乗り込む前にアナウンスが流れていた。伊丹空港周辺の風が強く、着陸が難しい場合には羽田空港に引き返す可能性があると。空港アナウンスあるあるだと思い聞き流した。

上空でスマートフォンを出しBlogを書き始めようとするが、思っている以上に飛行機の揺れが激しい。
とうとう気分が悪くなりはじめた。
フライト時間もあと30分ぐらいだと思い、とりあえず携帯の画面を見ることを辞め、その場をしのいだ。

しかし、どんどん飛行機の揺れが激しくなり、吐き気を催した。
隣で寝ている副代表に悟られまいと、頭をヘッドレストに押し付け、揺れからなんとか耐え続けた。

窓からようやく伊丹空港の滑走路が見え始めた。
吐くこともなく無事に着陸できることに少し安堵。
着陸体制に入ると揺れは更に激しくなり、限界が近づく。
額から冷や汗が流れ落ちているが、汗を拭う気力も体力もない。
手も痺れはじめ、力が入らない。
目を閉じると気絶するような感じになる。

頼むから早く着陸してくれと願った瞬間、飛行機はスピードを上げまさかの上昇。
まさに絶望。
絶望という言葉しか見当たらない。
人生ではじめて経験する絶望感。

飛行機は20分以上、伊丹空港周辺を旋回しながら、着陸のタイミングを図っている。
さすがの副代表も前の椅子にもたれ掛かり、自分なりの体勢を保持している模様。
もちろん声をかけることすら出来ない。
まわりの人々もエチケット袋を抱え始めた。
もはや地獄絵図。

そこからの記憶はあいまい。
着陸したあとも、全身に力が入らない。二足歩行もままならないほど。
どうやら副代表もきつかったらしく、2人で空港の椅子にへたり込み、お互いの絶望感を共有。

1時間以上の遅れが出ており、次の予定に間に合わないため、スタッフにLINEを送ろうとするが、手の震えでスマートフォンの操作が出来ない。
少しの揺れにすら耐えることが出来なくなっており、帰りのリムジンバスに乗り込むことが出来ない。揺れの少ない電車を乗り継いでなんとか梅田に到着。

お昼ごはんも諦め、副代表とオロナミンCで乾杯。
絶望の淵からの生還。
隣でオロナミンCを一気飲みしている副代表が戦友に思えてならなかった。

修行とは厳しいものである。